「思考」と「感覚」
こんにちは、あめのみ整体院の増渕です。
今回は、「思考」と「感覚」について書いていきます!
当院で行っている操体法の考え方に、「原始感覚」というものがあります。
これ、何かといいますと、人間が生まれながらにして持っている「快」や「不快」を感じ取る能力のことです。
例えば、腰が痛いときに左右に捻ってみると、【右に捻ると】痛いけど、【左に捻ると】痛くない。このような「快、不快」を感じとることを原始感覚と呼んでいます。この原始感覚を頼りに、身体の調整を行うのが「操体法」です。
原始感覚は健康生活を送るうえでも大切な感覚で、ケガをした際も痛みが出る方向に動かせば悪化しますので、動かさないよう不快を感じるようにできています。
腰痛についても、不快や痛みを感じる方向にばかり捻じっていると、腰痛が長引くことが多いです。
逆に、「快、心地よい動き」を見つけ、丁寧に気持ちよく動かしてあげることで、身体が調整され、腰痛も早くおさまります。
やり方さえ分かってしまえば、誰でも行える簡単で間違えのない、安全な調整法なのです。
体操やストレッチなどで、少し痛くても、緊張しているほうを伸ばすというやり方に慣れているので、皆さん、やりづらい方向(いきづらい方向)に身体を動かしてしまうことが多いのではないでしょうか?
この原始感覚、赤ちゃんや子供、動物では鋭く、大人になり思考優位で生活していると、鈍くなってくるという傾向があります。
犬や猫、野生の動物は、時々気持ちよく身体を伸ばして身体の歪みを整えていますし、小さな子供も自然と心地よく身体を動かしています。
大人になり、仕事や家事、育児、人間関係の中で、頭を使いすぎていると(思考優位)、脳が緊張するのでしょう、
もともと持っていたはずの原始感覚が鈍くなり、、、というより、思考という覆いにより、体感覚が隠れてしまい、快の動き、心地よい動きが自然と出来づらくなってきてしまうのです。
腰痛や、首の不快感などがある際は、是非一度、心地よく伸びる方向を確認して、丁寧に動かしてみてください。
脳が疲労している方、自分は思考優位だと思われる方も、まずは身体を動かしてみて、「心地よく伸びる」 → 「心地よい感覚をよく味わう」 → 「心地よい感覚がなくなったら、スッと力を抜く」
呼吸を止めないでゆっくり行い、身体に意識を向けてみてください。
少しずつですが、感じる力が強化されてくるはずです(^^♪
